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    三井 俊介
    三井 俊介
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    「母の日」商業化に反対した“創始者”アンナ・ジャービス

     母の日は今では世界的に広まっていますが、本格的に母の日を定着させたのは、20世紀初頭のアメリカ・ウェストヴァージニア州にいた「アンナ・ジャービス」という女性でした。

     アンナの母、アン・ジャービスは南北戦争中にウェストバージニア州で、「母の仕事の日」と称して、敵味方問わず負傷兵の衛生状態を改善するために地域の女性を結束させた方でした。

     そんな母親のことをアンナはとても慕っていたのでしょう。母親が亡くなった後、母の為に追悼会を行うことにしました。母が日曜学校の教師をしていたウエストバージニア州のグラフトンの教会で5月の第2日曜日に行い、その際、母親が好きだった白いカーネーションを思い出の品として贈ったのです。これが日本やアメリカでの母の日の起源とされていて、白いカーネーションは亡くなった母親に、赤いカーネーションは生きている母親に敬意を表すために贈るということになったのでした。

     アンナは全国的に「母の日」を広める運動を行い、アンナの思いはアメリカの人々に次第に広まって行き、1911年までにはほとんどの州で「母の日」が祝われるようになりました。1914年にはアメリカの法律で母の日が決まり、1915年に世界で初めて母の日が祝日となりました。

    ● 強すぎる思いのせいで、母の日妨害

     ところが、母と母の日に対して強すぎるほどの思い入れがあったアンナは、母の日が商業化されると、母に対する純粋な思いがなくなってしまうと思ったのか、一転して母の日に反対し始めたのです。花の配達を妨害しただけでなく、カーネーション配達業者を一度閉店させようとしたこともあり、逮捕されたこともあったそうです。

     また、ニューヨークタイムズ紙の記事によると、アンナは母の日に既成のグリーティングカードを贈ることも非難していました。「既成のカードを贈るということは、世界で一番あなたに尽くしてくれた女性に、手紙を書く時間さえ惜しむ、ということです。それに、母の日にお菓子をプレゼントしても、結局そのほとんどを自分で食べてしまいます。なんて浅ましいことでしょう」と眉間にしわを寄せて記者に話していたような気がします。思いが強い反面、自分の考えとは違う方向にいく母の日が許せなかったのでしょう。

     アンナは世の中の全ての母親が子どもから感謝の気持ちを伝えられる日を作りたかったのではないでしょうか。それと、母の日運動を通して自分の母親の偉大さを多くの人々に広めたいという思いもどこかあったような気がします。

     母への思いが人一倍強いアンナから始まった母の日。アンナが母の日運動を始めた理由は何にしても、この日があるからこそ母親に日頃の感謝を伝えやすくなりますよね。

     カーネーションに感謝の言葉を添えてプレゼント。笑いじわを深くして喜ぶ顔が目に浮かびます。お母さん、いつもありがとう。

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