■連載一覧
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  • トランプ大統領の衝撃 米国と世界はどこに向かう
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第2部 自衛隊配備へ動く石垣島
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第1部 与那国島・陸自駐屯地
  • トランプvsヒラリー 米大統領選まで1カ月
  • 2016/12/05
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  • 2016 世界はどう動く-識者に聞く
  • 戦後70年 識者は語る
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  • 台湾に吹いた蔡英文旋風
  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
  • 香港誌「前哨」編集長 劉達文氏に聞く
  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
  • 香港の普選運動 親中派民間団体代表の見方
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  • ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権
  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
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  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
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  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
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  • 第3次安倍改造内閣スタート
  • 詳解 集団的自衛権 安保法制案の合憲性
  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
  • 日米首脳会談 成果と課題
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  • 激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落
  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
  • 2016/1/26
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  • 2013/7/08
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  • 韓国総選挙ショック
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  • どうする拉致解決 日朝ストックホルム合意1年
  • 日韓国交正常化50年 「嫌韓」「反日」を越えて
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  • トランプVSヒラリー 米大統領選まで3カ月
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    人気政治ブログ「狼魔人日記」主宰
    我那覇 真子
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    星 雅彦
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    きむむ
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    岸元 実春
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    松谷 秀夫
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    三井 俊介
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    陸前高田市議会議員
    仲村 覚
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    沖縄対策本部代表
    仲里 嘉彦
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    万国津梁機構理事長
    西田 健次郎
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    豊田 剛
    豊田 剛
    那覇支局長
    宮城 能彦
    宮城 能彦
    沖縄大学教授

    ウチナンチュから見る改憲論議

     今年は、日本国憲法(以下、当用憲法と呼ぶ)が制定されて、70年目の年になる。日本国憲法をめぐる論議といえば、必ず憲法第9条の改正で、国論が二分される。しかし、2011年3月11日の東日本大震災を契機に、緊急事態条項の創設が議論されてきた。そして、昨年に安全保障法制が成立したのを受けて、安倍総理の在任期間中に憲法改正を目指す安倍政権と自民党は、緊急事態条項の創設から先に憲法改正を行うという議論が出てきた。そこで、今年4月の熊本地震でさらに緊急事態条項の創設の議論が過熱することになるだろう。

     さて、テレビや新聞の報道をみていると、緊急事態条項の議論はあまりにステレオタイプの議論に終始しているようにみえる。代表的なのが、ワイマール憲法の国家緊急権規定を悪用したナチス政権の誕生と結びつけることである。古舘伊知郎キャスターが降板する前のテレビ朝日系「報道ステーション」は、憲法特集を放送したことがあった。そこでは、ナチス政権下のドイツの資料映像を流し、「国家緊急権の悪用」を誇張して報道していた。だが、「国家緊急権を行使しないことで起きた悲劇」については誰も議論してない。

     1945年4月。大東亜戦争末期の沖縄に、米軍が上陸し、同年6月23日まで日米両軍による沖縄県民を巻き込んだ悲惨な戦闘が繰り広げられた。県民の死亡者数は10万人近い。さて、なぜこのような悲惨な戦闘が沖縄だけで行われたのだろうか。それは、当時の沖縄県知事の「判断ミス」に原因があったと言えるだろう。

     牛島満中将率いる日本軍第32軍は、米軍上陸前に沖縄に戒厳令を布告して県政を握拍することを検討していたが、当時の沖縄県知事の島田叡が戒厳令の布告を見送った。大日本帝国憲法には、戒厳についてしっかり明記されているにも関わらずである。もし、戒厳令が布告されていたなら、全沖縄県民は、本土や台湾などに疎開させられて戦火を免れることができたはずである。しかし、この「判断ミス」により住民を巻き込む形での戦闘が行われたのだ。

     振り返って、我が国の当用憲法はどうだろうか。参議院の緊急集会を除けば、緊急時における規定は存在しない。これでは、非常事態宣言あるいは戒厳を布告することさえ不可能だ。「二度と沖縄を火の海にしない」という人たちに限って、改憲論議や緊急事態における危機管理の議論を避ける傾向にあるが、本当に「命どぅ宝」(ぬちどぅたから=命こそ宝)というならば、命を守れない当用憲法の体制から脱却し、自主憲法制定に向けて、建設的な議論を始めるべきである。

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