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  • 彩島 うた
    彩島 うた
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    ココ浅井
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    きむむ
    きむむ
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    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    非現実的な子育て意見で炎上した「校長先生の話」

     先月、大阪市鶴見区の市立茨田北(まったきた)中学校の全校集会で寺井寿男校長が話した内容がマスコミに取り上げられ、ネット上でも賛否両論が飛び交っています。ある新聞の報道では、「『女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと。仕事でキャリアを積むこと以上に価値がある』などと発言した」と書かれています。これだけ見ると、女性だけに責任を押し付けるような発言に聞こえてしまいますが、中学校のホームページに上げられていた話の全文を見てみると、また違った発言に思えてきました。以下、全文を掲載します。

    <引用>—————————————————

    寺井寿男校長

     「今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。特に女子の人は、まず顔を上げて良く聴いてください。女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。なぜなら、こどもが生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。しかも、女性しか、こどもを産むことができません。男性には不可能なことです。

     『女性が、こどもを二人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部を能力に応じて入学し、卒業できる権利を与えたら良い』と言った人がいますが、私も賛成です。子育てのあと、大学で学び医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けば良いのです。子育ては、それ程価値のあることなのです。

     もし、体の具合で、こどもに恵まれない人、結婚しない人も、親に恵まれないこどもを里親になって育てることはできます。

     次に男子の人も特に良く聴いてください。子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。女性だけの仕事ではありません。人として育ててもらった以上、何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。

     子育てをしたら、それで終わりではありません。その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間にしっかり勉強しておくことです。少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。

     やっぱり結論は、『今しっかり勉強しなさい』ということになります。以上です」

    —————————————————<以上>

     全文を読んでみると、何も女性だけに責任を押し付けているわけではないということが分かります。女子生徒に向かって話をした後、男子生徒に向かっても子育てを助け合ってしっかりやりなさいと話しています。また、子育ては育ててくれた親に対する恩返しだというくだりは、なかなか納得できる内容に思えますね。子供を産む理由のひとつとして、親に孫を見せてあげたいからという人も結構いると思いますし、確かにそれは親への恩返しになるでしょう。

    ●子育て優先! その後勉強、就職をすればいい?
     寺井校長の話の主旨としては、「少子化を防ぐために子育てをまず優先的にして、子育ての後に勉強を再開し、専門職に就けばいい。そのために今のうちにしっかり勉強しなさい」ということですよね。子育てに価値があることは分かりますが、かなり非現実的な上、女性に対しての軽はずみな発言に思えてしまいます。

     実際、今の社会の中で、職に就いている女性が産休、育休をとった後、復職するのはまだまだ厳しいのです。産休、育休を取得できるものの、その後、継続して働ける割合は低く、産休を取る前に辞めてしまう女性も多くいます。

     このような現実なのに、子育ての後、大学や専門学校に通って就職するというのはかなり高いハードルではないでしょうか。子育てをしながら勉強をすることも容易ではないでしょう。いくら子供を産んだ女性が、無料で大学や専門学校に通えても、女性の苦労は相当なもののように思えます。それであるなら、仕事をしながら子供を産んで育てられる環境を作ることが大事だと思います。

     生徒たちに非現実的なことを頭ごなしに話し、こうした方が良いと答えを出すよりも、今の現実をきちんと話した上で、自分たちで考えさせるような内容を話して聞かせた方が、生徒たちも反感を持たずに話を聞けたのではないでしょうか。

    ●炎上から、有意義な議論の場へと発展
     子供を産むこと、育てることは個人の自由ですし、最近では同性婚も認められるほど、家族、夫婦のあり方は様々です。ただ、少子化を防ぐためにも、子供を産んで育てることは大切なこと。寺井校長の言うように、少子化を防ぐことは日本の未来を左右することになるでしょう。1人ひとりが考えていかないといけない問題ですし、子育ては簡単なことではありません。経済的な面においても、精神的な面においてもきちんと子供を育てることができる基盤ができていれば安心して子供を産めますが、女性にとって職場復帰、仕事の継続が厳しいという現実。そして、保育園の不足のため子供を預けて働くことが難しい問題もあります。このような現代社会の中で、「子供を産んで、夫婦で協力して育てなさい」と簡単には言えない状況にあるので、寺井校長の話がマスコミに取り上げられて炎上したのはしょうがないことのように思えます。

     正しいことを言えばすむという世の中ではない今、軽はずみに思われる発言はこれからもどんどん叩かれていくでしょう。ですが、叩かれている発言や問題について考え、周りの人やネット上の人と議論し合うのは悪いことではないと思います。日本の将来に関わってくる問題は、私たち1人ひとりが考えていかないといけない問題でもあります。ただ単に賛成、反対を述べて互いにバッシングし合うだけでは発展がありませんが、様々な意見を聞いて、自分はこうするという答えが出るのであれば、それは有意義なことではないでしょうか。

    ●一番の解決策は自分たちで考えればいい
     寺井校長も、生徒たち自身に将来のことを考えさせるような話し方をし、将来のためにも中学の勉強をしっかりすることが大切だというふうにまとめれば、こんなに炎上することもなかったように思います。

     とはいえ、炎上してくれたおかげで、改めてその問題について考えさせられました。私も仕事をしながら、これから出産、子育てを考えていかないといけない年齢なので、現実と向き合わないとなと思わされました。

     今の社会状況の中でどうやって行かなければならないのか。それを考えると、あれも大変、これも大変とネガティブなことがたくさん出てきます。つい、「政治家よ、しっかりしてほしい」と文句を言ってしまいがち。ですが、今ある社会の中で、どうやったら上手くできるのか、夫婦で支え合いながら協力していくことが一番の解決策かなと思いますね。

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