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  • 彩島 うた
    彩島 うた
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    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
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    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    日常で密かにはびこる、覚せい剤の脅威

     今月、不倫騒動と立て続けにお茶の間を騒がせたもうひとつの話題、それが覚せい剤。覚せい剤を所持、使用の疑いで、元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が逮捕されました。突然の報道に驚きましたが、どうやら4年近く前から警察にマークされていたそうで、自宅マンションで突撃逮捕に到ったそうです。悪に手を染めている自覚があったのか、おとなしく捕まり、使用するために覚せい剤を所持していたことをすんなり認め、実際にこれまで使用してきたことも明らかになりました。

     芸能界の覚醒剤騒動はこれまで何度も話題に上り、世間を騒がせてきましたが、清原容疑者の騒動が落ち着かないうちに、またもや覚醒剤のニュースが浮上。しかも今度は現役議員。神奈川県葉山町の町議会議員である細川慎一容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで現行犯逮捕されました。

     こちらは、清原容疑者とは真逆に覚せい剤所持を否定。それどころか、横浜市の路上で捜査員に逮捕された際、ポケットにあった覚せい剤を「警官が入れた」と言い張ったとか。普段から異常行動が見られ、覚醒剤の噂が絶えなかったというのに、まったく往生際が悪い。その後、ニュース番組で流れた細川容疑者の、問題行動の映像は見るに絶えないものでした。

     覚せい剤所持、使用の疑いで逮捕される報道がこう立て続けに起こると、覚せい剤は案外身近にあるものなのではと思ってしまいます。手を出さないでおけば何の問題もないはずなのに、ちょっとした好奇心、興味、誘惑などによって、つい手を伸ばしてしまうものなのでしょうか。覚せい剤とはどういうものか、改めて知っておくべき必要があるように感じます。

    ●覚せい剤は簡単に手に入る?

     以前から問題となっている覚せい剤ですが、日本で手を染めている人の割合は一体どの程度なのでしょうか。厚生労働省によると、平成26年度の日本における薬物の生涯経験率は1.5%。これは、大麻や覚せい剤などの薬物をこれまでに1回でも使用した経験のある人(15~64歳)の割合です。100人に1人、2人は、何かしらの形で薬物を経験したことがあるということになります。

     そして、ここ数年では、若者よりも30代から40代以上が覚せい剤に手を出している件数が多いのです。報道される覚せい剤の容疑者の年齢も中高年。人間関係や仕事での悩みからくるストレスがきっかけという人が多数います。最近では、覚せい剤の密売人が中高年の集まる飲食店などに出入りし、偶然を装って親しくなると、「これを使ったら楽になる」と言って覚せい剤を渡すこともあるそうです。初めは覚せい剤だと気づかせずに使わせ、気づいた時にはもう遅く、後戻りできない状態に持ち込むケースもあるとか。

     また、インターネット上での密売も行われているため、誰でも覚せい剤に手を出しやすい環境になってきています。密売なので公に覚せい剤という言葉を出すことは避け、隠語を使って取引をしているそうです。例えば、覚せい剤の隠語は「白」「アイス」など。そして、『よい品質と安心確実なお取り引きを心がけております』『ただいま値下げタイム実施中』など、まるでテレビショッピングのような文言を使って親しみやすさを出しています。覚せい剤と分かっていながら手を出すのは一般の人なら大抵躊躇してしまうでしょう。ですが、親しみのある言葉を掲示板に載せることで、誰でも買いやすくなってしまう巧妙さがあるのです。

     このように、一般の人でも簡単に覚醒剤を入手し、さらには覚醒剤を売る側にも簡単に回ることができます。そのため覚せい剤を買う人も売る人も減らず、どんどん覚せい剤が世の中にはびこってしまう結果になっているのでしょう。

    ●やめられない、戻れない、覚せい剤の恐ろしさ

     分かっていてもやめられない、やめようと思ってもやめられない、それがまさしく薬物依存。立派な大人がなぜやめられないのか、気をしっかり持って我慢すればいいのではと考えがちですが、それができないのが恐ろしいところ。そうなってしまう原因は、脳内報酬系という神経の働きを薬物がおかしくしてしまうことにあります。

     脳内報酬系とは、簡単に言えば達成感のような喜びを与えてくれる神経のことです。例えば、就活中の学生さんが一生懸命努力して第一希望の会社に就職できたとします。自分の努力が報われた時はとてつもない喜びが湧いてきますよね。その喜びを生み出す脳の部分のことを脳内報酬系といいます。努力でそのような喜びを感じるのはいいのですが、薬物を使うと何の努力もなしにその喜びを体験できてしまうのです。そうなると、脳が犯され、薬物をもっと使えという命令を体に出すようになり、やめたいと考えているそばからまた使っているという、考えと行動がバラバラになってしまうところまでいってしまいます。そこまでいくと、自分の体が薬物によって操られているかのような感覚に陥るのかもしれません。というよりも、覚せい剤などの薬物を一度でも手にした瞬間から、自分の体と心は操られ、もとに戻ることができなくなってしまうのでしょう。

     ストレスや甘い言葉に惑わされ、覚せい剤に手を出してしまう中高年が増えている傾向にある日本。ストレス以外にも、寂しさ、孤独といった心の弱い部分にも原因があるのではと思います。心の弱い部分を見せられるのは赤の他人ではなく、やはり家族なのではないでしょうか。家族が全員ありのままの姿でいられて、支え合える関係でなければ、心は簡単に折れてしまう気がします。互いに弱い部分を補い合いながら、世の中で強く生きていくためにも、家族の絆は人間にとって大切な人生のポイントのように思えます。心の弱みにつけこむ覚せい剤が日常の中ではびこっている現代。家族同士の絆を、改めて見直すべき時代に入っているのではないでしょうか。

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